阿武隈高地
神峰山
2016年 4月20日(水)
”神峰山の頂上から東側の眺望。左端に保守中の煙突が見え、日立市街そして太平洋と続く。”
[概要]
今月のハイキングは高鈴山とともに 日立市のシンボル的な山を選んだ。「神峰山(かみねさん)」
名前も素晴らしく、盆踊り唄にも出てくる馴染み深い山である。
標高は竪破山や高鈴山に一歩譲るが、ピラミダルな山容は、日立を代表する山に相応しく、 その山の麓にはこの街と共に栄えてきた日立鉱山がある。
新田次郎の小説
「ある町の高い煙突」
にも書かれている 明治から大正にかけての 富国強兵、 お国の為に を身をもって貢献した銅山である。
今は残念ながら途中で折れてしまって煙突の高さは低くなってしまったが、当時は世界一高い大煙突(155.7m)として、 時代の先端を切って煙害撲滅に貢献した公害防止の先駆的象徴である。
お蔭でこの周辺はハゲ山にならずに自然林で覆われた豊かな山の姿を保っている。
そんな日立鉱山と同体のような山が「神峰山」である。
前置きが長くなってしまいました。
[メンバー] :ハイキング同好会員16名
[山域&山名]:阿武隈高地南端(茨城日立)、神峰山(598m)
[天候 ] :晴れ
[行程 ] :きららの里駐車場10:00 - 神峰山(11:20-11:35) - きららの里12:25
「きららの里」駐車場に集合しここから登山道を周回するようにして神峰山に登る。
”「きららの里」で朝礼を実施。
ここは日立市でも気温が低い地ゆえ今が満開の桜も見られる。”
コースは一旦「きららの里」を出て向陽台に向かいその先 旧道を本山方面に進んで、神峰山の登山道に入る。
”登山道の入り口。ここから本格的な登りに変わる。”
最初の急坂を登りきると、平坦になり、ウグイスの鳴き声を聴きながら、山桜の咲く歩きやすい登山道を進む。
今は落葉樹が一斉に芽吹き始めて、山肌が萌黄色に変わる1年で一番美しい時季である。
”頂上まであと0.3kmの看板から最後の登りになる。”
やがて勾配は緩くなり、左に神峰山神社を見ながら少し進むと、そこが頂上でした。
11:20 神峰山
ちょうど頂上には宇都宮からきたグループが記念写真を撮っていた。
頂上は東側が開けていて、そこから大煙突の名残や日立市街、そして太平洋が見渡せる。
”頂上からの眺望。日立市街と遠く太平洋。
すぐ下にある日鉱の工場から煙道が山肌を這うように上がり大煙突に繋がる。”
”日立大煙突の記念碑。
平成5年に煙突は途中から崩落した。現在煙突の保全作業中で足場が組まれている。”
”頂上の大煙突の記念碑の前で記念撮影。”
暫く頂上で休憩のあと、神峰山神社経由で下山する。
”神社の前では勿論お詣り。2拝、2拍手、1拝をする。”
急坂で汗をかきながらの登りだったが、下りは負荷も軽く鼻歌も混じる。 コースは今朝登りに通った向陽台へは向かわずに、途中からは 山桜を眺めながら出発地の「きららの里」へ直接下る。
”山桜の中を下る。”
12:25 きららの里
約2時間半のお手軽ハイキングは終了しました。
この後は「きららの里」でハイキング同好会の総会と、バーベキューを楽しみました。
”総会でこれから先の同好会の行先などを話合い。”
”仕上げはバーベキューで運動の後の空腹を満たす。”
山桜を見ながら、程よい行程のハイキングでした。また来月をお楽しみに。
来月は5月18日です。茨城県から少し外れて矢祭町の滝川渓谷の予定です。