<bgsound src="hosinosekai.mid" loop=-1> 茨城 久慈山地  西金砂山
2017年2月15日(水)


”西金砂山の入口、階段前で全員写真”


[概要]
常陸太田市の北西部に位置する東金砂山、西金砂山は頂上に神社を祀り、茨城の重要な修験道の山である。 その歴史は古く西金砂神社は 806年創建と云われている。

この西金砂山は名前の通り金が産出されたと伝えられ「頼朝の金砂攻め」として史上名高い 金砂城址があった。

また、この両神社は全国的にも大変珍しい祭禮として、天下泰平、五穀豊饒を祈願する磯出祭禮を72年ごとに執行し、 神社から約30km以上離れた日立の海岸までを御神体を担ぎ数日かけて行進する。直近では平成15年に実施している。

今日はそのうちの西金砂山の祭禮道を天下野(けがの)から往復ハイキングした。

厳冬期の中のぽっかり好天に恵まれた日に、思わぬ雪道歩きまで体験して素晴らしいハイキングを経験することが出来ました。

[メンバー]  :ハイキング同好会会員7名
[山域&山名]:久慈山地(茨城)
        :西金砂山(412m)

[天候 ]      :晴れ



西金砂山
[行程]      :天下野 9:35 - 西金砂山 (11:35 - 12:17) - 安龍ノ滝 (13:15-13:25) - 天下野 15:10


11:50   天下野集会所

集会所の駐車場に集合しそれぞれに準備して出発。今日は寒い時季ということもあり参加者は7名と少な目です。





     ”出発時 既に廃校になった天下野小学校校歌 歌碑の前で。”


ここの駐車場は直ぐ脇から登山道がスタートする便利な場所です。

舗装路を暫く登ると東、及び西側の風景が見えるようになる。





     ”少し歩くと東金砂山方面が見える。”






     ”そして西金砂山方面の全景も見える。”


舗装路を約1km進むと祭禮道と書かれた山道に入る。これが72年毎に行われる、 磯出大祭禮の際の山から下る道であろう。





     ”西金砂神社祭禮道の碑。”






     ”最初はなだらかな尾根道(祭禮道)を行く。”






     ”暫く行くと登山道の為にあるような
    細い”蟻の戸渡り”のような道になる。”


そしてこの辺りの坂道では先週末に降った雪がしっかりと残って思わぬ雪道歩きを体験することが 出来て大喜び。





     ”吹き溜まった雪の坂道。”


やがて登りが終わり 少し下ると金砂神社の領域に入ったことを示す鳥居が現れる。





     ”天下野口の鳥居。”


大藪蜂巣線の舗装された林道に出ると、間もなく金砂神社の目印、大イチョウとサワラのの巨木が目に入ってくる。 これは県指定の天然記念物である。





     ”大イチョウと大きなサワラ。左がふるさと民族伝承館”


鳥居の前には「ふるさと民族伝承館」があるが、今日は開館しているので帰りに寄ることに。

ここから長い石の階段を登って拝殿、本殿へ登っていく。





     ”拝殿に通じる約100段の階段と大杉の前で全員写真”






     ”階段を登りきったところにある、徳川斉昭公の歌碑
    「眺むれば 心のくまもうちはれて さやかに匂う遠の山の端」”






     ”拝殿(昭和63年に再建された。)で2礼2拍手1礼 ”


拝殿の左手から再び約百数十段の階段がありその先が本殿である。





     ”本殿前の階段を頑張って登る。かなり急な石段です。”






     ”西金砂神社の本殿。裾の方は補修作業中。”



11:35   西金砂山(西金砂神社)

本殿の後ろに展望台がある。以前は回りの樹木も小さくもう少し広い範囲で眺められたと思われる が、今でも西側の素晴らしい景色を眺められる。





     ”展望台から見える西方の眺望。山々山が続く自然豊かな久慈山地の景観”






     ”西方の眺望をパノラマ写真で。今日は残念ながら富士山は見ることが出来ませんでした。”






     ”日光連山をズームで。
    左から男体山、大真名子山、女峰山”


眺望の後は本殿の脇の風が当たらない場所でゆっくりと休憩し持参の昼食とする。 いつものように皆さんからの差し入れのものをまたおいしく戴いて、おしゃべりが弾む。






     ”楽しい昼食時間。
    素敵な食べ物の交換にあっと云う間に時間は過ぎる。”


ゆっくりと休憩したのち下山する。

大イチョウの前にある歴史民俗伝承館が開いていたので立ち寄って、磯出大祭礼の歴史を学ぶ。


その後 安龍ノ滝に立ち寄りして帰ることにする。





     ”安龍ノ滝へ下る途中、かなりの積雪に雪道を体感しながら歩く。”


安龍ノ滝までの約70mの下りは変化があって大変面白い。
登山道脇の逆川は厚い氷が張って水流は僅かである。

13:15   安龍ノ滝





     ”滝は完全に氷結し素晴らしい景観を見せている。”






     ”滝見台から安龍ノ滝を眺める面々。”


十分に氷結の滝見を堪能したあとは、逆川の源流を遡って林道まで戻った。





     ”雪の積もった木道橋を慎重に渡る。”


その後は登ってきた祭禮道をそのまま下り駐車場まで下った。



15:10   天下野(駐車場)

東金砂神社、西金砂神社、いずれもすぐ下まで車で行くことができるが、いにしえの祭禮道を歩いて登るのも 静かでおもむきがあって良いものである。

今日はおまけとして雪道を歩く幸運にも恵まれ、この時季としては申し分のない天気のなかのハイキングを堪能した一日でした。



西金砂山のGPSログ



  ”赤:登り、青:下り、一部登りと同じ下りルートは省略。”

GPSログをグラフにしたもの




 :西金砂山(412m) 「GPS計測累積標高差(700m) 延べ距離(9.6km)」