[概要]
常陸太田市の北西部に位置する東金砂山、西金砂山は頂上に神社を祀り、茨城の重要な修験道の山である。
その歴史は古く西金砂神社は 806年創建と云われている。
この西金砂山は名前の通り金が産出されたと伝えられ「頼朝の金砂攻め」として史上名高い 金砂城址があった。
また、この両神社は全国的にも大変珍しい祭禮として、天下泰平、五穀豊饒を祈願する磯出祭禮を72年ごとに執行し、
神社から約30km以上離れた日立の海岸までを御神体を担ぎ数日かけて行進する。直近では平成15年に実施している。
今日はそのうちの西金砂山を最初に登りその後、ちょっとアスレチック的な北尾根を天下野(けがの)まで下り、
そこから西金砂神社まで祭禮道を登り返すという贅沢な内容である。
[メンバー] :ハイキング同好会会員12名
[山域&山名]:久慈山地(茨城)
:西金砂山(412m)
[天候 ] :晴れ
[行程 ] :西金砂神社駐車場 9:15 - 西金砂山 (9:30 - 9:45) - 北尾根岩場 (11:00 - 11:10) - 祭禮道入り口(12:00-12:55) -
西金砂神社駐車場 14:00
9:15 西金砂神社駐車場

”西金砂神社下、茨城100景の碑の前でスタート前の写真”

”いきなり急な石の階段からスタート。階段の踏幅が狭くて大変登りにくい。”
急階段を登り、旧の拝殿跡、徳川斉昭公の歌碑を見てしばらく行くと拝殿に出る。

”拝殿で今日のハイキングの無事を祈願、二礼、二拍手、一礼”
拝殿を過ぎるとこの神社の本命の急階段が現れる。本殿に続く階段は200段で、まず朝の体力チェックをさせられる。

”階段を登る皆さん。”

”階段を上から見た。かなり急です。現代の建築基準では???でしょう。”

”西金砂神社の本殿。よくぞこの地に建てた。天然岩の上に建つ”
西金砂神社の建つ西金砂山が今日の一番の眺望地点。今日は晴天でこの時期としては最高の景色が眺められた。

”西方はるか彼方の山の先に見える富士山。
朝早い時間ではないがこの時間でも肉眼で何とか確認出来た。”

”富士山をズームアップでカメラに残す。
中央のくぼんだ地形は吉田大沢”

”西方の素晴らしい景色。右遠方に日光連山が見える。”

”雪を被った日光連山。真ん中に日光白根山(2578m)が白く見える。関東以北での最高地点。”

”北西方向に見える高原山系”
景色を十分に堪能した後は、今日のメインイベントの北尾根下りへスタート。

”北方向に暫く歩くと諸沢口の鳥居がある。
ここから東に折れて本格的な山道に入る。”
北尾根下りはガイドブックに載っていないコースで、踏み跡を探しながら歩く、少しマニアックな要素があり面白い。

”諸沢口から300mほど進んだところが安龍の滝への分岐。
北尾根はここから北東方向に進む。”
標高350m付近まで下ると、今日一番の難所の藪の急斜面の下りが待っていた。

”灌木の中の急斜面を下る。
持参したロープを使って安全に。”

”急斜面に身体を横向きにして足場を確保しながら降りる。
バランスを取りながら。こんな地形でも難なく下る。”
アスレチック要素を楽しみながらピンクのテープを頼りにして北尾根をどんどん下っていく。

”集塊岩が露岩状態になった斜面を三点確保で慎重に下る。”

”250m付近まで降りると麓の天下野集落が見える。
遠方に見える山は神峰山、高鈴山。”
11:00 ヤセ尾根の岩場

”見晴らしの良いヤセ尾根の岩場で休憩。
左側が100mくらいストンと落ちている。”

”岩場の上で足許を気にしながら全員で写真”

”少し離れたところから岩場の上のみんな。ヤッホーの気分?”
ヤセ尾根の岩場を過ぎると、なだらかな樹林帯の尾根下りに変わる。

”落葉樹の中の歩き易い登山道を下る。”

”天下野からの林道に合流して北尾根の下りは終了。”
12:00 昼食大休憩
祭禮道入り口を少し登り返した草地で大休憩。昼食にします。

”午後の陽を浴びながらなだらかな草地で昼食。
恒例のコーヒーも出ました。”
大休憩の後は出発地までのんびりと歩きます。といきたいところですが、北尾根を下った分を登り返さなければ
なりません。

”荷物が軽くなった分だけ、身体が重くなり、イザ再スタート。”
途中何回か休憩を入れて約250mを登り返しました。

”天下野口の鳥居をくぐればゴールは目の前です。”
14:00 西金砂神社駐車場
スタートから休憩を含めて約4時間半余。しっかりと歩いた今月のハイキングでした。
面白いコースでしたね。これでまただいぶ歩く自信がついたのではないでしょうか。
西金砂山のGPSログ

”赤:下り、青:登り”
「GPS計測累積標高差(約470m) 延べ距離(6.2km)」
GPSログをグラフ化
